2018年度の伊賀産肉牛共進会(伊賀産肉牛生産協議会主催)が11月16日、伊賀市千歳の伊賀畜産市場で開かれ、最高位の名誉賞には中林牧場の「はなこ1」号が選ばれた。【出品した中林さんと名誉賞に輝いた「はなこ1」号=伊賀市で】

 伊賀牛は同協議会の会員が飼養管理する黒毛和種の未出産、最終・最長飼養地は伊賀地域などが条件。共進会は肥育技術や生産振興が目的で、今年度は会員農家30戸のうち19戸から計28頭が出品された。

 はなこ1号は体重735キロ、体高132センチ、胸囲231センチ。審査委員長で県畜産研究所の岡本俊英主幹研究員は「十分に太っていて重心が低く、肉付きのバランスもいい。体表に一体感があって美しいし、管理状況も非常にいい」と講評した。

 中林牧場は同市山畑にあり、宮崎県内でも肥育や繁殖を手掛けている。3代目の中林真一郎さん(45)は受賞後「家族や従業員の皆の力でもらった賞。これからも伊賀牛が発展してくよう頑張りたい」と話した。

 JA全農みえによると、表彰式後の競り販売では「はなこ1号」が税込み216万2160円の最高価格を付け、1頭の平均価格は同148万6041円。キロ単価は同2035円だった。

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