障害者施設の利用者にグラウンドゴルフを楽しんで貰おうと、名張グラウンドゴルフ協会のボランティアによる交流指導がこのほど、名張市新田の新田ゲートボール場であった。【グラウンドゴルフを楽しむ参加者ら=名張市新田で】

 この日集まったのは、名張育成会の障害者通所施設「ききょうの家」(同市美旗中村)と「とも」(同)の利用者計49人と職員ら。同協会員15人が、8チームに分かれた参加者にそれぞれ付き、8つのホールを順に回った。

 通常は15メートル以上のコースが使われるが、この日は3から5メートル程に調整。合計ストローク数が少ないチームが勝利する方法で競い合った。

 交流の始まりは15年ほど前、利用者の屋外活動を模索していた名張育成会が同協会に依頼したのがきっかけ。恒例行事として、年に3、4回のペースで続けている。

 参加した小西史津さん(60)は「打つ時の力加減が難しい。ホールに入ると周りの皆もはしゃいでくれるのでうれしい」と話した。

 競技後は各賞としてお菓子の詰め合わせなどが授与され、参加者は満面の笑みを見せていた。

 ききょうの家生活支援員の富所正義さん(44)は「約50人もの利用者さんに同時に楽しんで頂くには、ボランティアの皆さんの助けが無ければ難しい。心から感謝しています」と話し、同協会の木村幸秀会長(78)は「楽しんで頂けてうれしい。会員も高齢になりつつあるが、今後も続けていきたい」と話した。【名張グラウンドゴルフ協会員ら】

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