災害で多数の傷病者発生を想定した、名張消防署と市立病院災害派遣医療チーム(DMAT)の合同救助訓練が10月29日、市消防本部であった。昨年に引き続き2回目。今年はDMATチーム4人と、消防職員52人が連携を確認した。【トリアージタグを確認する救急隊員=名張市鴻之台1で】

 市内の国道で、観光バスを含めた多重衝突事故が発生、多数のけが人などがいるとの想定。市立看護専門学校の看護学生たちがけが人役となった。

 訓練では、治療優先度をラベルの色によって判別するトリアージが行われ、重症者から、応急救護テントに運び処置方法の確認などした。また、人形を使った気管挿管などの処置もした。

 中野博明消防署長は訓練後「昨年よりも今年はDMATとの意思疎通もスムーズだった。今後も連携し、質の高い救急救助活動を行えるようにしたい」と講評した。

 同署救急室では「いつ起こるかわからない災害に備え、救える命を救うため訓練を重ねたい。市民への応急手当などの講習も行っていきたい」と話した。

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