「第97回全国高校サッカー選手権」三重県大会の準々決勝4試合が10月27日、伊勢市の伊勢フットボールヴィレッジで行われた。伊賀地域7校で勝ち残っていた2校のうち、近大高専は2度追いついてのPK戦で三重に勝利、今夏の高校総体に出場した伊賀白鳳は四日市中央工業に0‐4で完敗を喫した。【9人目のPKをセーブしたGK黒川君(中央)に駆け寄る近大高専の選手たち=伊勢市朝熊町で】

 前半終了間際に先制された近大高専は、後半13分にMF高井日向君がディフェンスの間をかいくぐって同点弾。延長前半5分に勝ち越されるも、その2分後にはMF寺島宗馬君がこぼれ球を押し込み2‐2の同点とする。もつれ込んだPK戦は、両チーム6人目まで全て成功し、1人外して追い込まれた近大高専は主将のGK黒川純誉君が相手の7人目と最後の9人目を止め、8-7で息詰まる接戦を制した。

【近大高専-三重 延長前半7分、フリーキックをFW前川幹宜君(4)が頭で合わせ、こぼれたところをMF寺島宗馬君(左)が押し込み再び同点とする】

 亀井俊彦監督は「途中から出た選手が短い時間で良い動きをしてくれた。例年より突出した選手が少ない中で着実に強くなっている」と振り返り、黒川君は「(PKを外した選手には)『大丈夫やから』と伝えて、絶対止める気持ちで集中した。新人戦、高校総体は県ベスト4で終わったので、優勝したい」と弾んだ声で話した。

【伊賀白鳳-四日市中央工業 前半30分ごろ、パスを受けたFW藤岡翔太君(10)がゴールを狙うも相手GKに阻まれる】

 2回戦、3回戦とも1失点で勝ち上がった伊賀白鳳だったが、この日は前線へのパスがつながらず防戦一方の展開に。前半にセットプレーから先制を許すと、後半は開始早々に豪快なボレーシュートで加点され、四日市中央工業のパスワークと個人技にほんろうされ、攻撃のチャンスを作れなかった。

 下田祐輔監督は「力の差が出た結果。選手たちは今できることを全力でやろうと頑張ってくれたと思う。チャンスでは落ち着いてボールを止められれば、と思っていたが、自分たちのリズムを作れなかった」と話した。

 近大高専は11月3日の準決勝で海星と対戦する。会場は東員町スポーツ公園陸上競技場、キックオフは午後1時30分。