坂本整骨院(名張市桔梗が丘4)の柔道整復師と、2階にある空手道場普門塾塾長の2足のわらじをはく。どちらも「人の役に立ちたい」という思いで続けている。【空手を教える坂本さん=名張市桔梗が丘4で】

 整骨院では副院長として、多くの患者さんと向き合う。父親がしていた職業ということもあり、高校卒業時に「同じ道に行きたい」と考え、大阪に住む同じく整復師の叔父の元で5年間修業を積んだ。「痛みのある人が、良くなったと喜んでくれる生の声を聞けることがうれしい」。

 道場では週に3日、ボランティアで小学生から高校生に指導している。自身も小学3年生から空手を続けていた。「子どもたちの顔を見ると頑張れる。道場では空手技術や強さだけでなく、心の面や人間教育をしていきたい」と笑顔を見せる。

 休日は地元の友人と遊ぶこともあるというが、トレーニングすることが好きで、走り込みや自主練習に明け暮れる。「結局、空手を教えることが息抜きの一つなんです」とはにかんだ。

【私のお気に入り】
塾長に就任した3年前に新調した空手着と、約20年使い続ける黒帯。空手着には好きなゴールドで刺繍(ししゅう)を施した。

2018年9月22日付732号5面から

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