第61回名張市美術展覧会が10月3日、名張市丸之内の市総合福祉センターふれあいで始まる。絵画、書道、写真、美術工芸の全4部門の応募総数149点の中から選ばれた市長賞受賞作など計203点が展示される。会期は7日までの5日間。入場無料。【絵画の部市長賞、飯田さんの「里山椒魚図」(名張市提供)】

 出展数は絵画38点、書道23点、写真61点、美術工芸27点で、昨年比で21点増えた。

 市長賞受賞作への審査員の講評は、絵画の部の飯田淳子さん(桔梗が丘4)の「里山椒魚図」は「水を主題とし、墨で表現しています。たっぷりとした、水によって生まれた作品」、書道の部の上村千賀代さん(東町)の「万葉のうた」は「最初と最後はぐっと押さえ、中央の山場が盛り上がる構成で、墨の変化を計算しながら、単体と連綿を見事に組み合わせ、熟練した筆さばきで見事に仕上げられました」、写真の部の岡田隆彦さん(伊賀市桐ケ丘)の「春のなごり」は「湖面に生えた樹木を画面の上部に配し、その陰影をコバルトブルーの湖面に映し出したところが、すばらしい」、美術工芸の部の古川敏弘さん(百合が丘東3)の「焼締窯変叩き壷」は「紐づくりで積み上げ、叩き技法で美形な壷に成形し、焼き締め窯変の表情が重ね合された秀作です」。

 展示は午前9時から午後5時(最終日は同4時30分)まで。表彰式は10月7日午後2時から。同日午後3時からは各部門別展示会場で、講評会もある。

 入賞者は次の皆さん(敬称略、「」内は作品名)。

【絵画】
市長賞=飯田淳子「里山椒魚図」
議長賞=小林正博「悠久」
教育委員会賞=板野和郎「つづらおる」
審査委員長賞=大谷梨花「目覚め」
岡田文化財団賞=北谷舞乃「母」
名張文化協会賞=島田やよい「子供達の思い出」
奨励賞=服部洸太朗「帰路」、稲森三明「夕暮れ(志摩・浜島漁港)」、木下海結「午後に溶けて」

【書道の部市長賞、上村さんの「万葉のうた」】

【書道】
市長賞=上村千賀代「万葉のうた」
議長賞=涌嶋佐知子「九成宮醴泉銘(臨書)」
教育委員会賞=上島冨美子「『新秋寄楽天』『秋日送客至潜水?驛』」
審査委員長賞=荻野多美子「獄中有感」
岡田文化財団賞=多田玲子「天地玄黄 宇宙洪荒 日月盈昃 辰宿列張」千字文抜粋
名張文化協会賞=亀井佳子「良寛の詩」
奨励賞=大久保弘子「藤原定家の歌」、福田雅「臨 松風閣詩巻」、齊藤久仁衣「人が生きる道」

【写真の部市長賞、岡田さんの「春のなごり」】

【写真】
市長賞=岡田隆彦「春のなごり」
議長賞=三分一勉「踊るポンポコリン」
教育委員会賞=黒川卓也「昭和の記憶」
審査委員長賞=竹本健「この道は永久に」
岡田文化財団賞=瀬森和美「春色ラプソディ」
名張文化協会賞=瀬森義和「異空間」
奨励賞=吉野隆之「砂丘への誘い」※吉は下が長い、渡邉雄幸「夢空間」、乾由佳「夜空に願いを込めて」

【美術工芸の部市長賞、古川さんの「焼締窯変叩き壷」】

【美術工芸】
市長賞=古川敏弘「焼締窯変叩き壷」
議長賞=市村幸雄「ステンドグラス画『春の里二景』」
教育委員会賞=田岡二郎「新緑の荷担滝」
審査委員長賞=田頭ひとみ「そのさき~狐の嫁入り行列~」
岡田文化財団賞=八田正明「風潮」
名張文化協会賞=森田正幸「(和紙絵)大台ケ原」
奨励賞=山本フク「赤目四十八滝の1つの荷担滝です」、瀧川昌英「廃材アート きかんしゃと、お父ちゃんと、ぼくと、…」、西井泰司「月映え(名張秋祭り)」