伊賀市は13日、市議会9月定例会に2018年度一般会計補正予算案として市役所移転後の庁舎を図書館や忍者関連施設などが入る複合施設に改修するための実施設計業務委託料9527万円を追加提案した。19日に予算常任委員会で審議し、採決は最終日の28日にある。【議案を説明する岡本市長(左)=伊賀市議会議場で】

 現市役所は竣工から50年以上が経過。跡地の活用を巡っては、庁舎の歴史・文化的価値を生かし保存改修を主張する岡本栄市長と、建物の老朽化やコスト面に対する危惧などから15年に庁舎解体を決議し、現在も市の計画に慎重な議員が多い議会の間で意見対立が続いている。

 昨年の6月定例会では、基本計画や基本設計の策定経費が再議の末に可決し、議会は執行凍結を決議した。しかし、市は採決前に「法的問題はない」として別予算からの流用で庁舎改修に向けた費用対効果の算出経費を業者と契約。議会が岡本市長に抗議文を提出していた。

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