2019年度から中学校で道徳が教科化されるのを前に、伊賀と名張の両市教育委員会は地区内にある公立校で使用する教科書として東京書籍の「新しい道徳」を採択した。【伊賀・名張両市教委が採択した東京書籍の「新しい道徳」】

 採択までの流れは、教員や保護者が調査員として今春、検定に合格した8社の教科書から最も適しているとする1社を推薦。両市の教育長や教育委員、PTA連合会会長で構成する「伊賀採択地区協議会」が調査報告に基づいて非公開の会議を2回開き、選定した。

 同地区協議会は東京書籍を選んだ理由を「いじめや命についての扱いが重要項目としてすべての学年で複数取り上げている」などとしている。

 道徳の教科化は政府の教育再生実行会議がいじめ問題への対応として提言。国が15年3月に学習指導要領を改正した。小学校では今年度から教科化され、授業は小中とも現行と同じ週1回。学級担任らが担当する。

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