9月17日の「敬老の日」を前に、伊賀市最高齢で同市出後の西澤正江さん(108)を祝うため、岡本栄市長が5日、入所する特別養護老人ホーム第二梨ノ木園(同市朝屋)を訪れ、花束や認定証などを贈った。【花束を手に笑顔の西澤さん(右)=伊賀市朝屋で】

 西澤さんは1909年11月23日生まれ。106歳だった一昨年の3月に転んで骨折するまで自宅で家族と一緒に暮らしていた。結婚後は子ども6人を育て上げ、現在は孫14人、ひ孫22人、玄孫5人がいる。

 家族によると、今年に入ってから肺炎と腎盂炎で入院したが、元気に回復した。好き嫌いなく何でもよくかんで食べるそうで、西澤さんは長生きの秘訣について「誠」と答えた。

 施設を訪れた岡本市長は「市内で唯一の明治生まれ。来年もぜひお目にかかりたい」と声を掛けると、着物姿で出迎えた西澤さんは「ありがとう。ありがとう。もったいない。最高の喜び」と感謝を述べ、何度も手を合わせた。

 市介護高齢福祉課によると、男性の市内最高齢者は同市治田の南宗義さん(103)。1日現在で100歳以上の在住者は、来年3月までに誕生日を迎える人を含め男性9人、女性82人の計91人。

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