防災の日(9月1日)を前にした8月31日、名張警察署(名張市蔵持芝出)で総合防災訓練が行われた。年に1度、防災の日に合わせて実施されており、今年は加藤匡署長以下72人の署員が参加し、災害時の対応を確認した。【模擬交差点で手信号誘導の練習を行う署員=名張市蔵持町芝出で】

 この日は午前6時に南海トラフを震源とする大規模地震が発生、管内で震度6強の揺れが起こったという想定で訓練が行われた。被害想定としては、倒木や停電による信号機の滅灯で事故が多発している状況と仮定した。実際の発災時には、県下で震度6弱以上の地震が起こった際、署員は自主参集となり、身の安全と家族の安全を確保し、署員全員が集まることになる。

 午前6時半ごろまでには署員ほぼ全員が集まり、順次、舞台別訓練が実施され、倒木を除くための電動カッターを使う訓練=写真=や、信号機の復旧訓練などを行った。また、発災と同時に当直指令の指揮の元、災害対策本部を設置するなど初動の確認もした。

 全体訓練では、署内駐車場に模擬交差点を設置し、信号機滅灯時に行う手信号の確認をした。交通課の署員の指導にも熱が入り、「大きな動作で」「アイコンタクトで運転手と意思疎通を」などの指示が飛んだ。

 訓練後、取材に応じた加藤署長は「改めて訓練の重要性が分かった。実践的な訓練ができたことは効果があったと思う」と講評。「名張でも自然災害は予想される。さまざまな啓発活動を行うとともに、消防や行政など地域とも連携して取り組んでいきたい」と話した。