8月26日に実施された名張市議選で、開票事務を担当していた50代の室長級の男性職員が、開票作業中に自分のスマートフォンを操作していたことが分かった。市の「開票事務の手引き」には作業中の携帯電話の使用禁止が明記されており、市選挙管理委員会は28日、この職員を口頭で注意した。

 市選管によると、開票事務に従事する職員には事前に手引きが渡され、「注意事項」には「携帯電話の電源を切り、開票作業中は使用しない」とある。27日夕方、外部からの指摘を受け、市選管がこの職員に電話で事情を確認したところ、「確かに操作した。4年前の市議選の得票を見ていた。申し訳ありません」と答えた一方、開票事務の担当者が禁じられている外部との接触は「していない」と話していたという。

 開票作業は同市夏見のHOS名張アリーナで26日午後9時20分から行われ、市職員81人と派遣スタッフ10人が従事。この職員は、計数し100枚ずつ束ねた票を2人1組で候補者ごとに記帳していく「得票計算」を担当する一人で、選挙事務にはこれまで複数回携わっていた。今回は、作業中にスマートフォンを机の上に置き、持ち場の作業がおおむね終了した午後11時すぎ、席に座ったままスマートフォンを複数回操作したとみられている。

 「開票作業中」の認識について、我山博章・選挙管理委員会事務局長は「開票所から出るまで、と認識している」と話し、今後の対策については「現状でも、会場に携帯電話やスマートフォンを持って入る理由がない。問題が起きた以上、携帯電話・スマートフォンの持ち込み禁止も含め、対策を考えていかなければいけない」との見解を示した。

 28日午後の市選管による聞き取りに、この職員は「電話をしてはいけない、という認識だった」と答えたといい、一緒に作業していた別の50代の男性職員(室長級)は「スマホを操作していることは知っていた」ものの、作業が待機状態で、選挙についての調べ物をしていると認識していたため「注意はしていない」と話しているという。

※8月28日午後5時30分追記