名張市赤目町丈六にある「点珈琲店」の店主。「日常のなかで、読点のように一休みできる場を作りたい」と、深煎り自家焙煎の豆と、ネルドリップでの抽出にこだわった一杯を提供している。【コーヒーを入れる森岡さん】

 兵庫県芦屋市出身。大阪市内の映画館で働いていた25歳の時、突然コーヒーに目覚めた。「どうやったらもっとおいしくなるのか」。さまざまな方法を試しているうち、東京表参道にあるコーヒー店店主の大坊勝次さんの存在を知り、その考え方に大きな影響を受けた。

 29歳の時に結婚した妻・文哉さんの故郷である名張市での独立を計画。「市街地から少し離れた場所で、駐車場も備えた物件を」と探すうち、紹介された旧郵便局を店舗とすることを決めた。昔ながらの局の面影も残しながら改装し、今春オープン。文哉さんが担当する菓子も人気だ。

 高校時代はサッカーに明け暮れた。今は運動不足を感じているが、「妻と一緒にランニングで使うグッズをそろえたものの、三日坊主になっています」と笑顔で話した。

【私のお気に入り】
焙煎機・FUJI製の手廻しロースター。大坊さんも愛用した限定生産の名機。

2018年8月11日付729号4面から

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