「スクラッチ」というパソコンアプリを使ったプログラミングを小学生に実践してもらう講座が8月2日、名張青峰高校(名張市百合が丘東)で開かれ、小学生30人が参加。同校の生徒5人が、向山明佳教諭とともに講師を務めた。【子どもに操作方法を教える名張青峰高の生徒(左)=名張市百合が丘東で】

 講座は同市教育センターの週末教育事業の一環。向山教諭が「高校生にも小学生と触れ合う機会を」との思いから、生徒も講師として参加することになったという。

 最初の1時間は生徒たちによる講義を行い、その後はタブレット端末でテキストを見ながらパソコンで実践。画面上でクリックやドロップなどの操作で簡単なゲームをプログラミングした。

 参加した桔梗が丘南小5年の山森俊哉君は「すごく楽しかった。初めてプログラミングについて知って、奥が深いと思った」と話した。

 講師を務めた同高3年の中出夏君(18)は将来、子どもへの指導に携わる仕事に就くことを目指しており「いい勉強になった。一人ひとりにあった教え方があるなと思った」と振り返った。同じく佐山実咲さん(17)は保育士希望で「楽しかったの一言。自分で工夫してやっていく姿に関心した」と話し、宇田風音さん(同)は「子どもたちに癒やされたくて参加したが、元気ももらえた。皆が面白いと手を挙げてくれた時がうれしかった」と笑顔を見せた。

 向山教諭は「小学生と高校生が触れ合う機会は少ない。今後も市と連携して、こういった事業に参加していけたら」と話した。

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