広島市で開かれる平和記念式典への参列や被爆体験を聞いて学ぶ非核平和推進中学生派遣事業の事前学習会が7月26日、伊賀市平田の大山田農村環境改善センターであった。集まった市内10校の生徒代表は参加理由など抱負を発表し、注意事項の確認や参加行事の説明を受けた。【自己紹介で参加理由を発表する参加者と各校から集まった千羽鶴=伊賀市で】

 主催は同市中学校長会(廣岡昭貴会長)で、派遣期間は8月5日と6日。代表の生徒は全員3年生で、引率の教員と市職員の合わせ15人が参加する。

 谷口修一副教育長は「これまで勉強してきたことと、広島で感じたことを心に留め、他の人にも伝えてほしい」とあいさつ。崇広中の平田萌恵子さんは「歴史で広島や戦争のことを学び、もっと知りたいから参加した」、緑ケ丘中の藤森歩珠さんは「広島で見て聞いて触れたことなどを自分の口で伝え、しっかりと戦争に目を向けたい」と参加理由を発表した。

 生徒たちは広島市に到着後、原爆ドームや広島平和記念資料館などを見学し、各校の生徒たちが折った千羽鶴を「原爆の子の像」に手向ける。帰着後は事後学習会があり、9月22日の「平和のつどい」(会場=市文化会館)で作文を発表する。

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