伊賀酒の品質や貯蔵状態をチェックする「呑切り研究会」が7月19日、伊賀市西明寺のヒルホテルサンピア伊賀であり、上野税務署管内の蔵元8つが計38点を出品した。【検酒する審査員=伊賀市で】

 呑切りとは原酒を貯蔵したタンクの栓「呑先」を開けることで、三重県酒造組合伊賀ブロック(福井寿仁代表)は梅雨明け後の気温が上昇する毎年この時期に研究会を開いている。各蔵にとって酒の熟度や酒質の講評を参考に、今後の管理方法や出荷の順番を決める大切な行事だという。

 今年は伊賀市内から中井酒造場と森喜酒造場、大田酒造、若戎酒造、名張市内から木屋正酒造と福持酒造場、澤佐酒造、瀧自慢酒造が参加。会場には純米吟醸酒や純米酒などが蔵ごとに並べられ、審査員3人が1点ずつ口に含んだり、色を見たり、香りをかいだりして熟成具合を確かめた。

 検酒の後、名古屋国税局の遠山亮・鑑定官室長は「全体にふくよかで米の旨味が充分引き出されたお酒が出品されていた。熟成も順調に進んでおり、酒質も良好であった。秋以降の本格的な出荷時期には、各蔵の個性豊かなお酒が消費者の元へ届けられるものと思われる」と講評した。