伊賀署は7月18日、特殊詐欺被害の未然防止で伊賀市沖の依那古郵便局と同市緑ケ丘東町のセブンイレブン伊賀緑ケ丘東町店、同店員の木下弥生さんにそれぞれ感謝状を贈った。【感謝状を受け取るコンビニ店員の木下さん(右から2人目)=伊賀市四十九町で】

 依那古郵便局では5月29日午前10時30分ごろ、近くに住む70代の男性が窓口に「送金したい」と来所。顔見知りだった福澤克紀局長が事情を尋ね、架空請求詐欺に遭っていることが分かった。男性宅には医療費未払いで裁判を起こすというはがきが届き、10万円を振り込もうとしていた。

 セブンイレブンでは6月18日午後2時ごろ、80代の男性がコンビニの収納代行サービスを利用して10万円支払いたいとレジに申し出た。応対した店員の木下さんが事情を聞き、詐欺被害に遭っている可能性を確認、マネジャーの藤本ひとみさんと相談して警察に通報した。この男性宅にも架空請求のはがきが郵送されていた。

 男性2人ははがきに書かれた連絡先に電話し、詐欺犯が指定した銀行口座への振り込みやコンビニでの支払いを指示していた。川上公二署長は贈呈式で「感謝の一言に尽きる。ありがたい」と礼を述べ、木下さんは「貢献できてよかった。一人では対応できなかったが、店全体でこれからも被害を防げたら」と話した。

 同署によると、レジや店内に設置された端末機から支払いができるコンビニの収納代行サービスを悪用した手口が昨年から急増。高齢者から架空請求はがきに関する相談がほぼ毎日寄せられているといい、「はがきに書かれている電話番号には絶対連絡しないで」と注意を呼び掛けている。