日本酒の全国新酒鑑評会で伊賀市阿保の若戎酒造が出品した「大吟醸若戎」が金賞に輝いた。2年連続13回目の受賞で、ともに昨年就任した重藤邦子社長(45)と杜氏の高松誠吾さん(50)が記者会見で感想を語った。【受賞酒を手にする重藤社長(右)と杜氏の高松さん=伊賀市役所で】

 106回目の新酒鑑評会には清酒850点の出品があり、4月と5月の審査を経て421点が入賞、232点が金賞に選ばれた。1蔵1点に限られており、県内の金賞は4点で、伊賀地区からは「大吟醸若戎」だけだった。

 原料米の伊賀産三重山田錦に摩擦熱をかけないよう自社精米し、独自に培養した酵母を巧みに操作してもろみを徹底管理した「大吟醸若戎」は、華やかな香りと後口がすっきりした奇麗な甘さが特徴。飲み方は少し冷やすのが良く、白身魚のさしみ、塩焼き、酒蒸しの料理に合うという。

 山形県の酒蔵から伊賀に来て2年目の高松さんは「米の質にどう対応するか苦心した1年だった。出品後の保管温度を考えて、酒の熟成が進み過ぎないよう工夫した」と振り返り、重藤社長は「安心とうれしさの気持ちでいっぱい。昨年に続いて選ばれたことで、ある程度品質が認めて頂けたと思う」と喜んだ。

 価格は1・8リットルが税別8000円、720ミリが同4000円。6月から市内の酒販店などで販売している。