山添村広瀬の名張川沿いにある畑でこのほど、甲羅の長さ約30㌢、重さ約2・8キロの大型のスッポンが見つかり、地元の人たちの間で話題になっている。【スッポンを見に訪れた山添村のマスコット「てんまる」と井岡さん=山添村広瀬で】

 6月10日朝、「茶色の大きな生き物」が畑を歩いているのを近所の女性が見つけ、連絡を受けた男性3人が駆け付けて捕獲した。捕まえた一人、「ブックカフェひろせ」を営む井岡英治さん(68)は「昔はこの辺りの川にたくさんいて、今も釣りに来る人はいるが、これだけ大きいのは珍しい」と目を丸くしていた。

 奈良県景観・自然環境課によると、本州、四国、九州に広く分布するスッポンは、近年その数を減らしていると言われているが、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは「情報不足」の位置付けで、捕獲などの規制はないという。

2018年6月23日付726号8面から

- Advertisement -