「見る人に『心地良い』と思ってもらえたら」。長らく油絵やアクリル画を描き続けてきた、伊賀市法花の向井一雄さん(65)の初めての個展が、7月7日から16日まで伊賀市上野福居町のアートスペースいがで開かれる。【出品作品を手にする向井さん=伊賀市法花で】

 小さいころから絵を描くのは好きだったが、高校までは本格的に美術と関わることはなく、大学時代に友人が絵を描いていたのを機に、イラストを描いたりデッサンや写生を楽しんだりしていた。名張市役所に入庁後は職員の絵画クラブに入り、描くだけでなく美術鑑賞にも出掛けるなどしていたそうだ。

 若いころは伊賀市内の絵画教室で基礎を学び、写実的な作品を中心に描いていたが、「ありのままを描くだけでなく、違う何かで表現できないか」と、紙や布などを使ったコラージュを採り入れるなど試行錯誤し、少しずつ現在のような抽象画を描くようになった。

 公募展などには出品していたが、昨夏に絵画仲間で3人展を開いた際、多くの人から個展を開いてほしいと声を掛けられ、約1年かけて準備を進めてきた。初個展には「固定観念にとらわれず、気の向くままに描いた」という、新作も含めた二十数点を展示予定で、S100号サイズの大作もある。

 時間は午前11時から午後6時(最終日は同4時)まで。期間中は無休。観覧無料。

 問い合わせはアートスペースいが(0595・22・0522)へ。(6月6日から8日までYOUで職場体験学習に取り組んだ名張市立赤目中学校2年の谷本珠菜さん、高山ももなさんが取材しました)

2018年6月23日付726号6面から

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