工芸芸術480点 伊賀で初開催の「創工会展」 7月1日まで

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 関西や中国地区の工芸作家44人で構成する「工芸美術創工会」(小林英夫会長)の展覧会が6月21日、伊賀市上野丸之内の史跡旧崇広堂などで始まった。入場無料で、会期は7月1日まで。【史跡旧崇広堂に展示された作品=伊賀市上野丸之内】

 同会では89年に開館した京都文化博物館(京都市中京区)で毎年、会員の作品を発表。主催の伊賀市文化都市協会が30回記念として展覧会の開催を提案し、実現した。旧崇広堂の他に市内の赤井家住宅(上野忍町)と栄楽館(上野相生町)、入交家住宅(同)の4会場でも作品を展示している。

 出品数は陶と漆、染、硝子、金石、七宝、人形の計約480点。文化功労者で日本芸術院会員の陶芸家、今井政之さん(87)=写真左=は大皿など5点を出品した。つぼなど5点を出した同じく日本芸術院会員で陶芸家の森野泰明さん(84)=同下=は「工芸品は本来、住空間にあるもの。京都以外での開催は初めてで、伊賀での展覧会は創工会展のあり方を見直すいいきっかけになる」と話した。

 赤井家住宅では漆塗りなどの体験ができるワークショップ(要申し込み、有料)が開かれ、メイン会場の旧崇広堂では伊賀華道協会の協力による生け花や茶会(土日のみ、有料)もある。時間は午前10時から午後7時(1日は同4時)まで。

 問い合わせは同協会(0595・22・0511)へ。

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