伊賀市の障害者団体が提出

 伊賀鉄道に単独乗車する障害者の運賃割引を求める請願が、伊賀市議会6月定例会に提出された。赤字運営が続く同鉄道は市が2017年4月に公有民営化した。現在実施している割引制度は、身体障害者手帳か療育手帳を持つ「第1種」の人で、介護者が同乗する場合は半額になる。「第2種」の人は原則適用しておらず、精神障害者の人は対象に入っていない。

 請願者は伊賀市障害者福祉連盟会長で、同市依那具の福澤正志さん(75)。3月の定例理事会で単独乗車の割引制度を要望する意見があり、検討を重ねて5月に市議会への請願提出を決めた。

 昨年7月には、市内の作業所で就労を希望する女性が見学に訪れたが、同鉄道の往復運賃が賃金よりも高かったために通所を諦めたケースがあった。福澤さんは「現在の制度で制限している条件を撤廃し、全ての障害者が移動する権利を確保できることを願っている」と議会に請願を採択す
るよう理解を求めた。

 市は今年度の一般会計当初予算に同鉄道活性化促進事業として車両や駅舎、線路などの維持管理と運営費の補助として3億1647万円を計上している。