来年1月に中心市街地から移転する伊賀市役所庁舎について、上野商工会議所などを中心とした「南庁舎跡の利活用に関する検討会」は6月7日、図書館などが入る文化複合施設に改修するイメージ図案を提出し、「さびれた空き家にしないように」と早期の着工を要望した。【ガラス張りのテラスを採用した庁舎外観のイメージ案(同検討会提供)】

 検討会の委員は田山雅敏会頭や伊賀上野観光協会会長、伊賀商工会会長ら7人で構成。施設の名称は、54年前に完成した現伊賀市庁舎の設計を手掛けた建築家・坂倉準三(1901‐69)の名前から「(仮称)JUNZO」と命名した。

 活用イメージでは、柱と梁の洗浄や透明感を出すガラスブロックと木製の床の採用などを盛り込んでおり、図書館や観光情報の発信する施設、地元物産販売・体験コーナー、レストラン・カフェ、忍者関連施設などの入居を想定。外観は建物の意匠を生かしつつ、一部の周囲にガラス張りのテラス設置を提案している。

 田山会頭は「危惧している建物の構造や汚れが洗浄できるかの解決が前提だが、大丈夫だと聞いている。商議所でもいろいろな議論があったが、譲るところは譲って街の発展のために出来ることのなかで最大限やろうと一生懸命考えた」と、庁舎利活用に向け市と議会で前向きに進めるよう求めた。

 要望書を受け取った岩田佐俊議長は「市民の皆さんがどう思っているかが一番大事。会頭らの意見を聞かせてもらったので、市民の意見もしっかり聞いて議会で議論したい」と淡々と答えた。これに対し、要望とほぼ同じ図書館を中心とした庁舎利活用案を主張してきた岡本栄市長は「基本的にいいご提案。大変ありがたいし、うれしく大いに参考にさせて頂く。一日も早く形にすることが大事」と歓迎した。