全国高校総体・男子サッカー競技の県予選決勝リーグ第3節の2試合が5月27日、伊勢市朝熊町の伊勢フットボールヴィレッジであった。上野に3‐1で勝利した伊賀白鳳が、勝ち点で並んだ近大高専を得失点差で上回って2位となり、2009年の統合開校以来初の県代表を勝ち取った。【伊賀白鳳-上野 後半3分、ゴールを決めたFW津野君(14)に駆け寄る伊賀白鳳の選手たち=伊勢市朝熊町で】

 決勝リーグは26日の第2節終了時点で、三重と近大高専(ともに勝ち点6)を伊賀白鳳(同2)、上野(同0)が追う状況。上位2チームはPK戦(引き分け)以上で代表決定、3位の伊賀白鳳は、三重‐近大高専の結果次第だが前後半70分以内での勝利が絶対条件となっていた。

【近大高専-三重 前半25分、近大高専はコーナーキックから三重のMF吉田君(右から3人目)のヘディングシュートで2点目を許す】

 勝ち点6で並ぶ近大高専‐三重の一戦は一方的な展開に。近大高専は前半20分と25分にコーナーキックから守備のマークを外され立て続けに失点。後半、反撃したい近大高専は前線に人を増やして推進力を上げようとするが、セットプレーや中央突破からシュートを決められ、0‐5と大敗を喫した。

【伊賀白鳳-上野 後半3分、伊賀白鳳・FW津野君(左から2人目)のヘディングシュートが決まる】

 伊賀白鳳は、既に敗退が決まっている上野と対戦。前半22分、伊賀白鳳は相手のクリアミスを突いたFW津野充都起君(3年)が先制ゴールを挙げ、後半3分にも津野君がこの日2点目を決めて3‐0とする。意地を見せたい上野はチーム一丸で攻撃を仕掛け、同27分にPKを得て1点を返したが、伊賀白鳳がリードを守り切った。

 この結果、3戦無敗の三重が勝ち点10で1位を守り、近大高専と勝ち点6で並んだ伊賀白鳳が得失点差(伊賀白鳳+2、近大高専‐4)で2位に入った。伊賀地域から高校総体男子サッカー競技の代表校が出るのは、1981年の上野工業(現・伊賀白鳳)以来37年ぶり。

【2位で高校総体出場を決め、喜ぶ伊賀白鳳の選手たち】

 伊賀白鳳の主将、MF三井錬君(3年)は「先制点が生まれてから最後まで自分たちのプレーができ、最後は押されたけど気持ちで守り切れた。全国の舞台で飛躍できるよう、個々のプレーを鍛えてチーム全体で強くなりたい」と話した。

 伊賀白鳳・下田祐輔監督のコメント「高校総体出場をずっと目指してやってきたので、率直にうれしい。(第1、2節の)2戦をPK戦で落とし、『勝たないと』というプレッシャーの中で、一体感を持って戦うことができた」

 近大高専・亀井俊彦監督のコメント「(先制を許した場面は)コーナーキックを与えるなど危機感が足りなかった。後半も『あと35分ある。まずは同点に』という気持ちで臨んだが、ボールを前に運べなかった。この悔しさを今後に生かしたい」

 上野・奥井達司監督のコメント「初戦(対近大高専)を落としたのが痛かった。決勝リーグではカウンターが不発だったが、今日のPKはこの先につながる1点だったと思う。上野高校をもう一度、高校総体の舞台で輝けるようにしたい」