昨夏で一般開放を中止し、解体を計画している伊賀市小田町の市営上野運動公園プールについて、市は代替措置として別の市営施設まで往復する無料送迎バスの運行と会員制の民間施設2か所を利用できるようにする両案の実施で検討している。当初の案では上野地区にある小学校のプールを活用するつもりだったが、監視員などの雇用や更衣室の防犯対策などに費用が多くかかるため変更した。【今夏の開放期間中、平日に無料送迎バスの運行を検討している大山田B&G海洋センタープール=伊賀市平田】

会員制プールの一般開放も検討

 市が4月26日のスポーツ推進審議会で説明した。2案のうち、無料送迎バスは上野運動公園から伊賀鉄道上野市駅(上野丸之内)を経由し、大山田B&G海洋センター(平田)までの間を平日のみ1日4往復する予定。民間プールは一般開放の実施日と時間帯を決めた上で、利用料は市営施設と同額にする考え。

 スポーツ振興課によると、両案にかかる費用は50人乗りバスの借り上げ料と民間プールへの委託料で計約220万円と試算。上野運動公園プールで昨年同様に、ろ過装置に不具合が出ている50メートルを除く25メートルと幼児用を使用した場合は約540万円必要だという。

 市は今年3月、計画時期より2年以上も前倒しで廃止する議案を議会に提出。議員からは「実際に利用している市民の意見を全く聞いていない」や「子どもたちが自転車や徒歩で行けるよう考慮していない」など反対意見が出て、否決されている。