伊賀市議会の議員政治倫理審査会は4月27日、委員7人から会長に安本美栄子議員、副会長に上田宗久議員を選出した。調査対象は中岡久徳市議(70)で、バス転回場用地の賃貸借契約を巡って親族が役員だった土地所有会社「NRKエナジー」と市との交渉に関与したことが条例違反の疑いにあたるとし、5月中旬に予定する次回の政倫審に出席を求める方針。【今後の進め方を話し合う政倫審の委員=伊賀市役所で】

 政倫審の設置は議会運営委員会が市議6人連名の調査請求書提出を受け決定した。安本会長は会議終了後の取材に対し「6月定例会が始まる前に結論を出したい」と話した。

 同問題を調査していた百条委員会の報告書で「交渉の窓口となっていたことは認めている」とした記述部分に対し、中岡議員は「私は市の職員から土地を借りたいという要請があったことから土地を購入したエナジー社に情報を伝えただけ。これのどこが交渉の窓口になったと認めたことになるのか」などと反論している。

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