JR関西線の伊賀上野駅ホームに、地元の中学生が「忍者の里 伊賀」をテーマに描いた作品が飾られ、乗降客を楽しませている。【ポスターの前で感謝状を手にする生徒ら=伊賀市三田の伊賀上野駅で】

 飾られているのは、忍者、上野城、松尾芭蕉、くみひもなどが鮮やかな色彩とデザインで描かれたポスター。横約85㌢、縦約120㌢の大きさの作品を横に5枚並べ、亀山方面行き3番線ホームに掲示している。制作したのは伊賀市森寺の上野南中学校を今春卒業した生徒たち。3学期に全員で分担しながら約3週間かけて描き上げた。

 関西線を受け持つ亀山鉄道部では、CS(顧客満足度)向上活動の一環として10年ほど前から、関、新堂、佐那具など沿線10駅のうち、8駅に地元中学生が描いた絵画をホームに展示する「ステーションギャラリー」を設置。しかし、伊賀上野と柘植の2駅はスペースなどの関係で設置が遅れていた。

 そこで、亀山?加茂間の運転士でもある竹内允貴さんが2年ほど前からギャラリーの設置を企画し、会社に熱心に働きかけた結果、実現することになったという。

 「今は達成感で一杯です」と喜ぶ竹内さんは「伊賀市の玄関口であるJR伊賀上野駅にも、駅のシンボルとして1日も早くギャラリーの設置を実現したかった。今年は私の息子が上野南中を卒業することもあり、中学校はもちろん市などにも協力を呼び掛けました」と話す。

 同中の川端紀生校長は「生徒一人ひとりがふるさと伊賀の歴史と文化を見つめ、伊賀を誇りに感じる良い機会になりました。将来、この絵画を見るたびに、中学時代を懐かしんでくれると思います」。

 今春の卒業生で元生徒会長の森増名月さん(15)とデザインを担当した中岡真美さん(同)は「この絵を見た方に伊賀の魅力を感じてもらえたらうれしい。卒業生全員の思いがこもった記念の卒業制作になりました」と口をそろえた。

 3月15日の除幕式には学校の関係者も招待され、JR西日本亀山鉄道部から感謝状が手渡された。

2018年4月14日付721号4面から