伊賀市は4月20日、今は取り壊された旧上野城周辺の建物や当時の人々が描かれた歴史資料「明治七年 伊賀上野博覧会絵図」の展示を始めた。資料は住民からの寄贈で、5月10日まで市役所2階廊下に飾っている。【歴史資料に立つ寄贈者の渡辺さん(左)と妻の和子さん=伊賀市上野丸之内で】

 資料は明治7(1874)年5月15日から30日間にわたって、旧上野城の御殿(現県立上野高校グラウンド)を会場に開催された博覧会の様子を描いた絵画で、縦95センチ、横127センチ。元県立高校の校長で同市上野徳居町の渡辺泰三さん(88)が先月8日、市に寄贈した。

 市によると、昨年8月に市史編さん事業の一環として渡辺家所蔵の書画を調査したのがきっかけ。約30年前から自宅の客間に飾っていたが、寄贈を機に多くの人に見てもらえたらと、今回の展示が決まったという。

 市役所を訪問した渡辺さんは「このころに文明開化が伊賀に及んでいたことが分かる資料。地元の人に見てもらったら面白いのでは」と話した。岡本栄市長は「大変貴重なものを頂き、ありがたい。大切にしたい」と感謝を述べた。

 市役所の開庁時間は平日午前8時30分から午後5時15分まで。