毎年春になると道行く人の目を和ませている、名張市黒田の中山文利さん(69)、睦子さん(64)夫妻のチューリップ畑。今年も可憐な姿を披露している。

 きっかけは30年ほど前。中山さんが仕事で富山県を訪れた時の返礼に、チューリップで有名な砺波市産の球根30個が贈られて来た。それを花好きだった今は亡き母の茂子さんが毎年、植えては咲かせ続けた。

 約10年前、「敷地もあるし、いっぱい植えよう」と中山さんが球根を大量に購入。翌年の春には色鮮やかで、さまざまな種類のチューリップが満開に。当時、施設にいた茂子さんに写真を見せると感動していたという。

 以後、毎年球根を掘りあげたものに、新たに30個を追加。一昨年、昨年と1800本ものチューリップが開花。今年は、植え付けが遅れたのと、雨が少ない天候が影響したのか1500本くらいしか芽を出してないが、それでも700本余りが花を咲かせている。

 中山さんが肥料やりなど精魂こめて育て、睦子さんが体操仲間と球根の引き上げや草引きを担当する。散歩している見知らぬ人にも切り取ったチューリップを気軽にプレゼントすることもあり、毎年、楽しみに足を運んでくれる人もいるとか。

 中山さん夫妻はチューリップ畑が朝日に照らされて輝くと「『今日も一日頑張るぞ』という気になる」とニッコリ。

2018年4月14日付721号1面から