2018年の県民功労者表彰が4月16日、津市広明町の三重県庁講堂であり、文化功労で伊賀市中柘植の宮田正和さん(85)、商工業功労で同市上野西大手の廣澤浩一さん(71)がそれぞれ受章した。【表彰状と県民功労賞章を手にする廣澤さん(左)と宮田さん=伊賀市役所で】

 宮田さんは31歳から俳句を始め、1975年に全国的な俳壇の登竜門である「角川俳句賞」を県内で初めて受賞。80年には「山繭俳句会」を結成し、主宰者として会活動をリードしながら、後進の育成でも多大な功績を挙げている。また、県俳句協会の設立に発起人として尽力し、県内の俳句文化の普及と向上に貢献した。

 93年に伝統工芸士の認定を受けた廣澤さんは、伊賀くみひもの技術向上に対して日々研鑽を積み、県組紐協同組合の理事長を8年余りにわたって務めた。退任後も顧問や理事として伝統工芸品の振興に多大な貢献を果たしている。また、01年からは伊賀上野観光協会の会長として、海外での忍者ショー実施など幅広い活動を通して地域の魅力発信に取り組んでいる。

 表彰式の後、2人は伊賀市役所を訪問。宮田さんは「これからも月1回の俳誌を頑張って続けていきたい。後継者も育てないと」、廣澤さんは「地域に根ざした事業が認められたのかなと思う」と感想を語った。応接室で迎えた岡本栄市長は「2人とも元気。ますますいい句を、いい組紐をつくってもらいたい」と話した。