今回は、「暴力団対策」についてお話をしたいと思います。
 全国の暴力団情勢についてですが、3万人を超える暴力団構成員などが存在するものの、勢力数が年々減少傾向にあります。三重県内も同様に減少傾向にあり、その背景には近年の暴力団排除活動の進展や暴力団犯罪取り締まりに伴う資金獲得活動の困難化などにより、暴力団からの構成員の離脱が進んだことが考えられます。

 一方で、暴力団は各種経済活動の中でその組織実態を秘したうえで資金調達をするなど巧妙化し、少数精鋭化しているものと分析しています。また、国内最大の指定暴力団六代目山口組の分裂、分裂団体からの離脱など、暴力団情勢は大きく変動しています。

 これに伴い、対立する団体による不法行為が全国で発生しており、当県でも昨年4月、津市内で六代目山口組傘下団体に所属する組員が、金属製の凶器で頭部などを殴打される事件が発生しており、一般の市民に大きな不安を与えている状況にあります。

 警察では、両団体の弱体化と対立抗争の防遏を図り、市民生活の安全と確保するため、対立抗争集中取締本部を設置して、取り締まりや警戒、情報収集を強化しています。しかしながら、暴力団の弱体化・壊滅は警察による努力のみでは成し遂げられず、社会全体での暴力団排除活動が不可欠です。近年、暴力団は組織の維持・拡大を図るため、その実態をしながら各種の事業活動に進出するなどし、一般社会での不透明な資金獲得活動を活発化させています。

 こうした状況に対処し、社会全体での暴力団排除活動を一層推進するため、2011年4月に「三重県暴力団排除条例」と「伊賀市暴力団排除条例」が施行され、以降、伊賀市をはじめとする公の施設などで暴力団排除の協定を締結し、市内の事業者と暴力団排除の連携をするなど官民一体となって暴力団対策を強力に推進していますので、引き続き各種警察活動に対するご理解とご協力をお願いします。

 暴力団に関するご相談は伊賀署、交番、駐在所でお受けする他、直接暴力団担当の捜査員に相談したい方は0595・21・8930(ヤクザゼロ)を開設していますので、お気軽にご相談ください。

2018年3月24日付720号26面から