伊賀市が伊賀神戸駅近くに借りたバス待機場用地の契約の経緯が不透明だとして調査していた市議会の百条委員会は4月10日、岡本栄市長に交渉記録の作成や保存の徹底などを求める要請と、働きかけの疑惑が生じたとする中岡久徳議員を対象に議員政治倫理審査会の設置検討が適当とする報告書を空森栄幸議長に提出した。岩田佐俊委員長が13日の市議会臨時会で報告する。【調査報告書を提出する百条委の岩田委員長(左)=伊賀市役所で】

 報告書では「いずれの部署でも記録が残されていないことは不自然でずさん極まりない」と指摘。その結果として「庁内協議にも複数回出席しているはずの岡本市長が、中岡議員が交渉などに関係したことを認識していないという結果となっているのではないかと考える」と問題視した。

 交渉時に市が土地の所有者ではなく、契約とは無関係の中岡議員を窓口とした点については「働きかけの疑惑を招く原因になり、契約当事者以外への情報漏えいによる利益供与の疑いなどが生じる結果となった」と非難。その一方、働きかけの事実があったとされる確たる証言は得られなかったとし、「これ以上の真相究明は困難」と結論付けた。

 バス待機場は同市比土の約3000平方メートルで、土地は中岡議員の親族が経営する「丸中産業」が、別の親族が一時期役員だった「NRKエナジー」に2200万円で売却。市とエナジー社は2016年12月に19年3か月間を約8300万円で借りる契約を結んだが、今年3月末に契約を解消した。