身近な地域を実際に記者が歩いて巡る「てくてく歩記」。季節はすっかり春、というより、時々初夏の陽気すら感じるほど暖かさが増してきました。今回は、伊賀市の猪田地区をぐるりと巡る約9・5キロのコースです。(取材・山岡博輝)

晴天に恵まれた3月15日、午前9時15分に伊賀鉄道猪田道駅前を出発。この時点では気温は10度を少し超えたくらいでした。駅名に「猪田」と付いていますが、隣の依那古地区(依那具)にあります。

 

依那具の集落の外れから竹林を抜け、木津川の堤に出て細いコンクリート製の笠部橋へ=写真1枚目。午前の陽光がまぶしく川面を照らしています。深い竹林を抜けると笠部の集落が見え、水路に沿って集落内を進みます。民家の塀越しに、植え込みの中から白と黒の犬がひょっこり顔をのぞかせたので驚きました。

花粉対策になれば、と思い着けてきたマスクは、暑さから早々に外すことに。頭上から、とても高い鳥の声が聞こえてきます。田の中に、山の神か何かのほこらがあるのか、小さな“林”がありました。詳しいことは分かりませんが、また調べてみようと思います。国道368号の交差点へ出て、今度は上之庄へ。集落入口にある梅の木がたくさん花をつけていました=写真2枚目。花の周りには、ミツバチでしょうか、小さな昆虫が飛び交っています。パンジーなどが植えられたプランターも目を楽しませます。

大きなヤナギの木

公民館の前で南に折れ、旧成和中学校下の国道交差点へ。次は上之庄から山出へと入り、長野池の穏やかな水面を眺めていると、5羽のカワウが道からするりと水面に滑り出しました。県道を渡り、山出南部の家々の間を抜けると、大きなヤナギの木に出くわしました=写真3枚目

ここからはひたすら真っすぐ東へ。桜の木に止まっていた2羽の大きな鳥はトンビのようです。別々の方角へ飛び立った2羽が「ピーヒョロロ」と鳴いています。と、田の排水パイプに何か茶色い生き物が飛び込みました。イタチのようです。

ずらりと並ぶ育苗用ビニールハウスを眺めつつ、神社への参道を右手に、猪田の大東集落へ。細い道を抜け、公民館を過ぎて再び田園地帯に入ります。大きな鐘と鐘楼堂のある大恩寺を過ぎ、老ノ木団地(猪田ハイツ)へ。気付くと頭上にトンビが十数羽、ゆったりと円を描いていました。

県道へ戻り、猪田橋を渡ればゴールはもうすぐ。午前11時35分、猪田道駅に戻ってきました。歩数計は1万3334歩でした。

今回はぐるりと周囲を回ったため、小学校などがある付近は歩けていません。また、少しルートから外れれば、社寺や眺望の良い場所もあります。花粉症の方には厳しい時期ですが、散歩や散策、ハイキングに好適な季節がやってきました。