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 伊賀市と社会医療法人「畿内会」が運営する同市上野桑町の岡波総合病院は2月20日、旧成和中学校跡地(同上之庄)を候補地とする新築移転基本計画を発表した。市は土地を無償で貸し付け、校舎などの建物は無償譲渡した上で病院側の負担で解体する。同病院では創業100周年を迎える2022年2月までに新病院を竣工する方針。【岡波総合病院の新築移転候補先の旧成和中跡=伊賀市上之庄】

 岡波病院として現在地で創業したのは1922(大正11)年。病床数は335床で、地域の中核病院として二次救急や小児救急、応急診療所の運営支援などを担っている。

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 同病院によると、移転理由は施設の老朽化や周辺道路が狭小で救急車が通りにくいことなどで、県からも建物のぜい弱性が指摘されていたという。現在地で建て替えた場合は「駐車場の確保が困難で、費用も倍以上かかる」と説明した。【老朽化で建て替えが必要になっている現病院施設】
 市への計画書の提出は先月12日。これまでは市の都市計画で市街化調整区域だった旧成和中跡地が4月施行の土地利用条例によって病院建設の可能性が生まれたことや、名阪国道や国道368号(名張街道)の幹線道路に近いこと、必要な敷地面積が確保できることなど新病院建設に必要な条件がそろっていた。
 市議会議員全員協議会に出席した、理事長兼任の猪木達院長は「市立上野総合市民病院との連携や協力体制を推進はもちろん、将来的には2次救急医療の市内完結を目指したい。運営する介護老人保健施設や訪問看護事業で在宅医療の分野も貢献できると考えている」と理解を求めた。
 旧成和中は91年に開校。市によると、土地は約3万5445平方メートルで、鑑定評価額が1億7157万円。校舎と体育館の延べ床面積が4081平方メートルで、鑑定評価額が4129万円。校区再編で旧丸山中と統合した上野南中学校(同森寺)の開校で、12年3月に閉校した。