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 行政や各種団体、企業などで構成する官民組織の伊賀市中心市街地活性化協議会(石橋正行会長)は1月26日、芭蕉生家などに近い現在の上野図書館(同市上野丸之内)に芭蕉翁記念館を設置するなど早急な取り組みを求める要望書を岡本栄市長と空森栄幸議長に提出した。【要望書を手渡す石橋会長(右)=伊賀市役所で】

 要望書によると、中心市街地の衰退は深刻な状態だと指摘。上野天神宮など芭蕉ゆかりの地が点在する現図書館の場所を「東の賑わい拠点」になるよう周辺再生事業として上野公園にある記念館の移設を提案している。
 また、昨年12月に旧城下町の都市景観と南庁舎などの近代建築群が「日本の20世紀遺産20選」に選ばれ、高い評価を得たことに「大変誇りに思う」と歓迎。来年1月に市役所が移転した後の南庁舎を改修、活用する市の方針に対し、観光客を中心市街地に誘導する施設になるよう検討を求めた。
 要望書を受け取った岡本栄市長は「深く受け止めたい。一日も早くご心配を希望に変えるような対応をしたい」、空森議長は「市長と協力し合って前に進めていかないといけない」と述べた。
 同協議会の委員は32人で、大森秀俊副市長が副会長、岡本市長自身も顧問に就いている。
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