伊賀市が6月定例会で審議予定だった現庁舎改修に向けた費用対効果の算出経費を議決前に業者と契約、予算執行したことを受け、市議会の議会運営委員会(北出忠良委員長)は12月13日、岡本栄市長に抗議すること決めた。空森栄幸議長が近日中に文書を提出する。

 11日にあった12月定例会の一般質問で、福田香織議員が問題を指摘。市議会が6月定例会で同経費を含む庁舎改修関連予算の凍結を付帯決議したことに触れ「議会軽視。事前の説明もないまま開会前に委託契約したことは予算執行権の乱用につながる」と行政の姿勢をただした。
 これに対し、市は手続きが法的に問題ないとした上で、別の既決予算を流用して議案提出3日前の6月2日に公益財団法人都市計画協会(東京都)と随意契約したことを認めた。岡本市長は「事業を遂行していくためには裁量権のなかでやっていくことも重要。議会の凍結解除を待っていたら、申請もできなくなる」と答えた。
 産業振興部の尾登誠部長は議決前に契約を結んだ理由について「来年度交付金の本要望は9月末に費用対効果の資料を添付し国に申請する必要があった」と説明。事前説明をしなかったことは「庁舎の利活用や機能配置で行政と議会が議論を重ねていた時期で、無用の混乱を避けるためにその時点での報告を見送った」と答弁した。
 議運委では「議会の議決権に関して重大な事態だ」「全員協議会で説明をきっちり求めたい」「開会前の契約は絶対間違い」などの意見が出た。空森議長は「私から市長に抗議する。やったことは悪いことだ」と謝罪を求める考えを示した。