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 伊賀市内の公設温泉を運営する指定管理団体や地区の住民代表らが11月28日、岡本栄市長と空森栄幸議長に地元による運営継続などを求めた要望書を提出した。【岡本市長(左端)に要望書を手渡す温泉の関係者ら=伊賀市役所で】

 市に要望した施設は2005年2月オープンの「島ヶ原温泉『やぶっちゃの湯』」(島ヶ原)と、1999年4月開業の「大山田温泉『さるびの』」(上阿波)の2か所。現在はそれぞれの地域が主体となり法人化した公社が運営している。
 両公社の関係者らによると、空調やボイラーなど老朽化した設備の状態も深刻で、島ヶ原温泉が約4100万円、大山田温泉が約9200万円かかるという。要望書では修繕に必要な財政支援を求めた他、施設が市に収めている入湯税と同額分を財源に充てる提案もあった。
 一丸で取り組むという公社や地域の意気込みを聞いた岡本市長は「地元で守っていこうという気持ちの強さを感じた。バックアップをできる限りしたい」と要望に対して前向きな考えを示した。
 両温泉を巡っては、赤字運営が表面化したのを機に市が改善を指導。市の公共施設最適化計画では指定管理期間が終了する19年3月以降、両施設の譲渡か民営化の方針を示している。
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