171103_11.jpg 祭りはまず自分たちが楽しまないと。この季節になると集結する、伊賀市高尾の下高尾地区で活動する「若宮八幡神社獅子舞保存会」のメンバーたち。11月4、5の両日にある秋祭りで披露する獅子神楽の練習に励んでいる。【練習に集まった保存会のメンバー。前列左が杉本君=伊賀市高尾で】


 60年以上前から活動する同保存会は、10代から70代の男性20人で組織。半数近くは地元を離れて生活しているが、活動を絶やさないよう、毎年11月の第1土日にある秋祭りの2か月前から集まり、練習と交流会を重ねている。また、近くの霧生地区とは、互いの宵祭りに屋台料理の振る舞いで盛り上げ、助け合う交流を続けているそうだ。

 メンバーは4日午後7時から獅子神楽を舞い、翌日の本祭り前には地区の全約30軒を回る。「昔はあちこちで獅子に驚いて泣き出す子の声が聞こえたが、今は子どもが少なくなった」と残念がる代表の花岡穣一さん(63)。

 そんな中、2年前に活動に加わり「鼻高(天狗)」でデビューした青山小5年の杉本大和君(11)は保存会のマスコット的存在だ。「やってみたら楽しかった」と今年も鼻高を演じる。花岡さんは「細かいことにとらわれず、年齢関係なしのこの会を楽しく長く続けていきたい」と話した。

2017年10月28日付710号2面から

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