伊賀市議会9月定例会は最終日の28日、芭蕉翁記念館を指定管理から市直営に変更する条例案に対し賛成多数で継続審議とした。他に提出された2016年度の決算認定や17年度の補正予算など37議案は可決、請願4件を採択し閉会した。

 記念館を直営化するための条例案は総務常任委員会で審議され、参考人として芭蕉翁顕彰会の役員らが出席。市文化交流課は直営化後の役割について、行政は芭蕉生誕地のシティプロモーション、貴重な財産の継承、(市職員として雇用する)学芸員を中心とした俳句研究など、顕彰会は芭蕉顕彰と俳句の普及啓発、各俳句団体などとのつながりを担うと説明した。
 顕彰会の西田誠会長は、直営化後も公益財団法人として事業継続できるかとの問いに対し「指定管理制度で不自由なく運営してきた。市が顕彰するなら、顕彰会の存続に疑問を感じる」と答弁。また、資料や文献などを市に寄託することについて「公益性のある芭蕉顕彰ができるか不安である」と答えた。
 質疑の後、議員からは「市と顕彰会が合意に達していない。さまざまな諸課題を解決してからでいいのでは」「直営には賛成だが、直営後が不透明で(市と顕彰会の)2つの組織の方向性がみえず、継続審査にすべき」などの意見が出ていた。