170926_1_1.jpg 開催60回目を迎える名張市美術展覧会が9月25日、名張市丸之内の市総合福祉センターふれあいで始まった。絵画、書道、写真、美術工芸の全4部門の応募総数128点の中から選ばれた市長賞受賞作など計181点が展示されている。会期は10月1日まで。入場無料。【絵画の部で市長賞を受賞した落水さんの「沈黙・光の教会」(名張市提供)】


 出展数は絵画30点、書道15点、写真66点、美術工芸17点。昨年度比で12点減った。今年度は入賞者数や賞の見直しがあり、各部門で従来の「おきつも文化賞」を「審査委員長賞」、選考委員奨励賞を「名張文化協会賞」、「努力賞」を「奨励賞」と変えた。60回目の節目に合わせ、「第60回記念特別賞」も設けた。

 市長賞受賞作への審査員の講評は、絵画の部の落水保之さん(同市緑が丘中)の「沈黙・光の教会」は「光という空気が画面いっぱいにあふれ、モチーフに出会った感動がブルーのラインとなって、静謐でおごそかな作品」、書道の部の亀井佳子さん(同桔梗が丘5)の「良寛の詩」は「柔らかさと伸びがあり、力まず流麗で余白を利した変化に富んでいる」、写真の部の松田賢治さん(同新町)の「最後の鍛冶職人」は「人物の表情も良い。一枚一枚の写真に力がある」、美術工芸の部の上野博也さん(同桔梗が丘6)の「シャックリ竿 3組」は「竹等に螺鈿を施したシャックリ竿は、工芸美と用の美を兼ね備えた秀作」などと評した。

 展示は午前9時から午後5時(最終日は同4時30分)まで。表彰式は10月1日午後1時から。同日午前11時からは絵画の部、午後3時からその他の部の講評会もある。

 入賞者は次の皆さん(敬称略、「」内は作品名)。

【絵画】
市長賞=落水保之「沈黙・光の教会」
議長賞=玉置和雄「願(曽爾高原山焼の跡より)」
教育委員会賞=小牧洋介「蒼蒼」
審査委員長賞=小林正博「樹魂」
第60回記念特別賞=北谷舞乃「同じ空」
名張文化協会賞=板野和郎「つづらおる」
岡田文化財団賞=中西彩花「小さな世界」
奨励賞=岩本敏生「漁師の背中」、武藤誠「笑う人」、一力礼実「記憶」

170926_1_2.jpg【書道の部市長賞、亀井さんの「良寛の詩」】

【書道】
市長賞=亀井佳子「良寛の詩」
議長賞=百地拓也「鬪龍」
教育委員会賞=上村千賀代「天の原」
審査委員長賞=大橋千恵子「中秋の夕」
第60回記念特別賞=森和子「李白の詩」
名張文化協会賞=上島冨美子「書譜」
岡田文化財団賞=荻野多美子「夏目漱石の詩」
奨励賞=涌嶋佐知子「高野切第三種臨書」、齊藤久仁衣「『あなた』という花」、吉住和恵「李白『月下独酌』」

170926_1_3.jpg【写真の部市長賞、松田さんの「最後の鍛冶職人」】

【写真】
市長賞=松田賢治「最後の鍛冶職人」
議長賞=有田征司「一隅を照らす」
教育委員会賞=西村武夫「夕映え」
審査委員長賞=竹本健「漁に生きる」
第60回記念特別賞=奥村泰弘「語らいの家路」
名張文化協会賞=塩見隆夫「郷愁」
岡田文化財団賞=吉野隆之「夕映えの棚田」
奨励賞=宮山博明「鮮麗」、乾由佳「水田で光り輝く」、下浦義史「黄葉の水面」

170926_1_4.jpg【美術工芸の部市長賞、上野さんの「シャクリ竿 3組」】

【美術工芸】
市長賞=上野博也「シャクリ竿 3組」
議長賞=古川敏弘「焼締窯変叩き壷」
教育委員会賞=芝田美智子「オダマキ」
審査委員長賞=伊集裕子「秋のかくれんぼ」
第60回記念特別賞=市村幸雄「ステンドグラス・山里の実り」
名張文化協会賞=川上清二「秋の実りと雀たち」
岡田文化財団賞=池田恵子「梅雨の七変化」
奨励賞=脇野實子「松竹梅・扇面」、山本フク「タペストリー(室生寺の秋)」、田中明子「ひと夜の美しさ―夢の時間―」