にぎわい創出を目的に移転後の庁舎を改修し配置する機能として、伊賀市は9月14日、市議会から提案のあった考え方に基づく2案を会派代表者会議で説明した。2案はいずれも「芭蕉」と「忍者」の施設を核機能とし、一方の案は図書館を外した。具体的な配置、来館者や収支の見込みなどの比較検討は、議会が決議した予算凍結の解除後に策定する計画や設計などで詳細を検討するとしている。

 中心市街地推進課によると、A案は「観光客対象で収益性の確保を重視した施設」で、芭蕉翁記念館と忍者関連施設を核にカフェ・レストランや休憩スペース、物産販売、テナントを併設する。B案は核機能に図書館機能を加え、国際忍者研究センターや物産・観光案内などを併設する「市民・観光客を対象にした賑わい創出拠点となる施設」としている。
 説明を受けた議員からはA案に対し「記念館は集客できるのか。テナント部分も広い。入居者が本当に入るのか」、B案に対して「ファジー(曖昧)だ。芭蕉と忍者と図書館を全部一緒に入れている。これで収支や来館者の見込みが出せるのか」「忍者市宣言もしたこともあり、目玉になる機能をしっかり位置付けるべき。中途半端に図書館機能を入れても機能が発揮できない」などの意見が出た。
 現庁舎跡地の利活用を巡っては、耐久性を有し長寿命化が可能だとする調査結果を受け空森栄幸議長が5日に▼芭蕉翁記念館▼カフェ・レストラン▼忍者関連施設の配置は最低限必要とする議会の考えを市に提出、検討を求めていた。市議会は6月定例会で現庁舎を複合施設に改修する経費約5736万円に対し、予算執行の凍結を決議している。