170911_11.jpg 民謡の全国大会として知られる「第52回産経民謡大賞」に出場した、名張市赤目町新川の荻野哲正さん(74)がこのほど、180人参加の「壮年の部」で見事に優勝を飾った。【張りのある高音で練習する荻野さん=名張市赤目丈六で】


 大会は7月29、30日に大阪市内で開かれ、壮年の部、少年少女の部など計4部門に、地方大会を勝ち抜いた精鋭が出場。荻野さんは本戦と、10人で競った優勝決定戦で、山形県民謡「村山馬喰節」(尺八・越智成人さん、囃子・和泉善聖さん)をうたった。

 荻野さんは30年前から、名張市の日本民謡和泉会の民謡サークルに所属し、毎月第2、4金曜に赤目市民センターで練習を重ねている。今までさまざまな民謡大会で優勝してきた荻野さんだが、同大会では初。「優勝するとは思っていなかったので意外でした」と控え目に話す。

 趣味は炭焼き。山から木を切り出し、気の合う仲間と手造りの窯でじっくり焼き上げるが、作業の合間には窯の横に建てた休憩小屋で囲炉裏を囲み、自慢ののどを披露することも。「アルコールが入ると大きな声が出て、気持ちがいいですね」と笑う。

 指導している和泉さんは「荻野さんの民謡には、炭焼きや散歩の途中など、自然の中でうたっている時の気分や情景が現れていて、自然体なのが魅力」と話す。荻野さんは「これからも好きな民謡を続けたい。もちろん炭焼きも」と話した。

2017年8月26日付706号5面から