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 2019年度までの開設を目指す名張市立病院(同市百合が丘西1)への産婦人科設置に必要な整備費を、8億円から9億円程度とする試算を市が示した。財源は充当率100%の交付税措置がある病院事業起債とし、財務計画を立てている。市議会9月定例会一般質問2日目の9月6日、亀井利克市長が議員からの進捗を問う質疑に答えた。【産婦人科設置を目指している名張市立病院=名張市で】

 同病院事務局によると、この日示した金額は、施設整備費と医療機器購入費などを合わせたもの。設置に必要な最大の費用を想定し、産婦人科を別棟で建築、規模をベッド数20床、施設を面積1000平方メートルとして試算した。起債の毎年の償還額は施設整備費、医療機器購入費でそれぞれ2000万円程度とし、償還期間は施設整備費が40年間、医療機器で8年間を見込む。
 答弁に立った亀井市長は、設置を前に伊賀地域内の分娩施設や産婦人科など医療機関への説明に回ったことを報告。「『市立病院に常時産婦人科医がいてくれれば安心』『市の区別なく受け入れてほしい』など、協力的な意見が多く、ご理解いただけたものと考える」と述べた。
 病床数は既存の200床とは別枠の特定病床としての確保を目指しており、「県と精力的に協議を進めている最中」とした。また、現状予定している医師3人体制での24時間365日運営は、医師の負担が大きいとして、派遣元の三重大学と派遣人数の増員を協議しているという。
 市立病院内に開設した小児救急医療センターと連携にも触れ、「リスクの高い妊婦を積極的に受け入れられる病院でなければ意味がない。産婦人科と小児科医との連携協力し、小児救急医療センターもより充実も図っていく必要がある」と述べた。