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 伊賀市は9月4日、市国民健康保険山田診療所(平田)が11月から休診することを市議会議員全員協議会で説明した。今後は廃止を含めて検討するという。【10月末で休診、廃止も検討される山田診療所=伊賀市平田】

 大山田支所住民福祉課によると、同診療所は旧大山田村だった1993年4月に開設した。現在は14年7月に着任した男性医師(83)が内科と外科で患者を診察。医師以外に看護師2人、事務員2人が勤務している。
 開設当時の診療日は週6日で、年間約1万2000人から約1万5000人が受診していた。昨年度は10月から週2日になり、受診者は1199人に減少。約1617万円の赤字だった。患者には医師から説明し、希望を聞きながら他の医療機関を照会する。
 市は8月24日の国民健康保険運営協議会で、男性医師から今年6月に退職願の提出があり、「山田地域内には民間の診療所が開設されており、上野総合市民病院でも診療体制が充実してきている。開設当時とは状況が変わってきている」と休診の方針を報告。今後の方向性については同運営協メンバーで組織する「診療所あり方検討委員会」で議論を進めていく方針。
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