170831_11.jpg 大阪から名張市へ移住し、トマト栽培に取り組んでいる女性がいる。同市梅が丘南2番町の農業、北島芙有子さん(24)だ。今年3月から細腕一つで育てた真っ赤なトマトが収穫期を迎え、評判を呼んでいる。【トマトを収穫する北島さん=名張市短野で】


 幼いころから家庭菜園で土に親しんだ経験から、近畿大学農学部へ進学。2年生の夏、岡山県のトマト農家で住み込みで働いた際、その味の濃さに衝撃を受け、「自分でも作ってみたい」と就農を決意した。市内に住む祖父母の紹介で、同市短野のトマト農家、井上隆雄さん(70)方で1年間研修を受け、今年2月に井上さんからハウス2棟を借り受けて独立した。

 朝7時には畑に立ち、土づくりから栽培、収穫、出荷まで全て一人でこなす。栽培するのは、果肉が厚く、甘みと酸味のバランスが取れた「みそら」という品種。自身が衝撃を受けたトマトの味に近く、育てやすい品種だといい、魚粉や酵母を混ぜた有機栽培で1200本を育てている。

 こだわりは、トマトが真っ赤になるのを待って収穫すること。新鮮な完熟の甘さを味わってほしいとの思いからだが、青いまま出荷されるトマトが多い中、真っ赤なトマトはなかなか手に取ってもらえずに苦労も経験。最近では味の評判から、伊賀地域の料理教室や飲食店での使用以外に、ケチャップやジュースなどにも加工され、広がりを見せている。

 トマトはとれたて名張交流館(同希央台)や市内のスーパーで販売。北島さんは「いい出来だけれど、次はこうしたいと思うこともたくさん。来年は種類を増やしたり出荷時期を工夫したりして、出荷先も広げていきたい」と話す。井上さんも「手入れもしっかりしているし、一人でよくやっている。あとは販売だけやな」と温かく見守る。

 問い合わせは北島さん(070・4137・5193)へ。

2017年8月26日付706号3面から