伊賀市教育委員会は8月28日、小学6年と中学3年を対象にした国語と算数・数学の2017年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表し、中3は全国平均と比べて全てのテストで下回って「やや低い」と評価した。小6は「ほぼ同じ」だった。

 全国学力テストは4月18日に実施し、市内では小学校21校の計675人、中学校10校の計694人が受けた。同市教委の場合、正答率は全国平均との差異が2%前後以内を「ほぼ同じ」、2%前後超から10%以内を「やや高い(低い)」と独自の基準で表記しており、今年度から文部科学省が提供した数値も併せて公表した。
 市教委の説明によると、文科省が今年度提供した各自治体の正答率は小数点以下を四捨五入した整数値。伊賀市の小6は基礎の国語Aが74(全国平均74・8)、応用の国語Bが57(同57・5)、基礎の算数Aが78(同78・6)、応用の算数Bが46(同45・9)だった。中3は国語Aが74(同77・4)、国語Bが68(同72・2)、数学Aが62(64・6)、数学Bが45(同48・1)だった。
 市教委は正答率の数値について「自治体間の序列化や過度の競争を生じさせないための配慮」と昨年度まで公表しなかった。
 中学生へのアンケート調査では「平日2時間以上テレビなど見る」と答えた生徒が55・1%、「2時間以上テレビゲームをする」が47・5%、「2時間以上携帯電話やスマートフォンで通話やメール、インターネットをする」が39・0%といずれも全国平均を上回った。
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