170818_1.jpg 名張市教育委員会が小中一貫校設置や統廃合を盛り込んで発表した「市立小中学校の規模・配置の適正化後期実施計画」の見直し案が8月18日、市議会全員協議会で示された。小中一貫校を設置する桔梗学園構想を先送りにすることや、統廃合対象校も時期や統合先を再検討する内容となった。【見直し案を説明する上島教育長=名張市で】 

 同市教委では教育の機会の均等などを目指した学習環境整備のため、2010年に基本方針を策定。16年2月の後期実施計画では学校の適正規模を1学年2、3学級で、1学級の児童数を20、30人程度とし、1学年が1学級の薦原、箕曲、桔梗東、すずらん台小を統合対象とした。また、地域内に複数の小学校がある桔梗が丘地域では桔梗、桔梗東、桔梗南の3小と桔梗中を統合し、桔梗東小校舎と17年度で閉校になる名張桔梗丘高校舎での小中一貫校「桔梗学園」を設置するとした。更に地域づくり組織単位での校区再編なども盛り込んでいた。
 市教委では計画発表以降、保護者や地域住民、教職員から意見を聞き、実施に向けて内容を検討。17年3月までに開いた計44回の住民、保護者説明会では、参加者から単学級での教育や学校運営に不満がなく、統合の必要がないなどの意見が多く聞かれたことや、基本方針策定時の予想より児童生徒数の減少がゆるやかで、一部児童数増加が見込まれる地域もあるとして、計画の見直しに至ったという。
 今回の見直し案では、1学級の児童数が20人を下回る状況が続くと見込む小学校を適正化の対象にすると変更。統廃合対象となっていた箕曲小は地域内での住宅地造成や分譲から、児童数増加が見込まれるとして再検討。20年から2年程度までの児童数推移をみて決めるという。美旗小と統合予定だった薦原小も、現状では地域住民との合意形成が取れておらず、統合先と時期を保護者や地域と協議して決定するとした。
 また、桔梗学園となる予定の3小も、当面、単独校として存続。3小の卒業生が通う桔梗中を17年度末で閉校する名張桔梗丘高校舎に20年をめどに移転。児童数が減った段階で4校を統合し、施設一体型の小中一貫校「桔梗学園」設置を目指す。今後、地域や保護者を対象に見直し内容の説明会を開催し、意見を聞く予定。
 全員協議会後、上島和久教育長は取材に対し「時間がかかっても一定の納得をして貰った上で、見直し案を示したいという思いがあった。地域の意見を聞いて、基本方針内でできる限り検討してきた案。これから地域に説明し、ご理解を頂きたい」と話した。