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 伊賀酒の「呑切り研究会」が7月21日、伊賀市西明寺のヒルホテルサンピア伊賀であった。上野税務署管内にある9つの蔵元が新酒計52点を出品し、審査員が味や香り、色で検酒し、熟成具合を確かめた。【検酒する審査員=伊賀市で】

 研究会は三重県酒造組合伊賀ブロック(福井寿仁代表)が、梅雨明け後の気温が上昇する毎年この時期に開催している。原酒を貯蔵したタンクの栓にあたる「呑先」を開けることを呑切りと呼び、65度以上で火入れ殺菌した清酒が対象。各蔵元が講評を参考に今後の管理方法や出荷時期などを決めるという。
 今年は伊賀市内の5蔵と名張市内の4蔵が参加し、会場には純米吟醸酒や純米酒などが並んだ。名古屋国税局鑑定官室の坂本和俊主任鑑定官は「全体にふくよかで米の旨味が十分引き出された酒が出品されていた。熟成も順調に進んでおり、酒質も良好であった」と講評した。
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