170717_1.jpg 自然豊かな田舎暮らしを体験してもらい、移住に結びつけたいと、名張市が関西圏の小学生親子を対象に2泊3日のバスツアーを企画した。同市が移住を目的にしたツアーを開くのは初の試み。【ツアーのポスターを手に参加を呼び掛ける関係者たち=名張市で】 

 都市部への情報発信したいと企画。事業費は30万円で、国の交付金を活用した。自然が多い名張ならではの体験ができるとして、市の景勝地・赤目四十八滝があり、自然豊かな赤目地域を会場とした。赤目四十八滝キャンプ場(同市赤目町長坂)に宿泊し、さまざまな田舎体験をしてもらう。
 ツアーは8月25日から27日。1日目は大阪シティエアターミナルOCAT(大阪市)から赤目地域に移動し、旬の野菜の収穫体験、夜には収穫した野菜と伊賀牛でバーベキュー。2日目は伊賀米のおにぎり作りやアマゴのつかみ取り、里山探索や生物観察、夜には地元住民との懇親会や星空観察会がある。3日目には赤目滝散策と天然記念物のオオサンショウウオの観察などがある。
 地域住民と交流する機会を多く盛り込んだのが特徴で、野菜の収穫体験の会場は地元農家が自宅の畑を提供し、里山探索や星空観察などでは、地元青年会や自然団体が協力する。赤目まちづくり委員会の亀本和丈会長(75)も「まちの温かさに触れることで、何年後かに地域に住みたいと思ってもらえれば」と期待する。
 市ではツアーチラシ2000部を用意し、大阪府内に出張機関のある県内金融機関などで配布、今後も移住相談会などで参加を呼び掛ける予定という。市観光交流室では「今回をテストケースとして今後は他の地域とも連携し、市の魅力を発信したい」と話す。
 ツアーは大人9800円(税込)、3歳以上小学生以下4900円(同)。申し込みは先着31日締め切り。
 問い合わせは同室(0595・63・7648)へ。
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