170627_11-5.jpg 近鉄青山町駅から車で5分ほどの高台に建つ青山ガーデンリゾート「ホテルローザブランカ」(伊賀市寺脇)が、今年3月から運営会社が株式会社HIM(佐々木良隆社長)に変わり、新体制でスタートを切った。長野県でリゾートホテルなどの運営、立ち上げの経験を持つ総支配人の杉岡由信さん(46)と6月から料理長として腕を振るう松島正幸さん(34)、それに営業マネジャーの米田有為子さん(33)の3人に新生ローザブランカに寄せる思いを聞いた。【新支配人の杉岡さん=伊賀市寺脇で】


170627_11-4.jpg 「目指すのは、第一に食事のおいしいホテルです」と口火を切った杉岡さん。長野県出身で、一昨年、支配人として諏訪市にあるリゾートホテルの立ち上げに携わったが、その時に知り合った松島さん=右写真=を、新しく洋食の料理長に迎えた。松島さんは1年間、パリでフレンチの修業をした後、白馬、軽井沢などのリゾートホテルで経験を積んだ。杉岡さんによると「諏訪のホテルでは、本格的なフレンチから創作風料理まで、お客さまに大好評の料理を出してくれました」と語り、今後に期待を寄せる。

 松島さんは「3月に伊賀市に来たばかりで、現在地元の特色ある食材を開拓中です。良い食材と向き合いながら、何よりもお客さまに満足いただく料理を作りたい」と語る。

 7月からランチの新メニューとして、フランスの郷土料理「そば粉のガレット」を出す。そば粉をクレープ風にし、その上にチーズやベーコンなどを盛った女性に人気のメニューだ。「まずはランチに力を入れ、地元の方にぜひご利用頂きたい」と話す。

 同ホテルには県内でも有数の広さを誇る天然温泉の露天風呂がある。「今までは温泉目当てに食事をされる方が多かったようですが、これからは食事を目的に来て頂いてから温泉に入る、女性ならその後エステを楽しむという流れができればいい」と、杉岡さん。

 家族連れの多い夏の期間は、バーベキューやプールを楽しめ、広大な中庭ガーデンでは親子でバドミントンやフリスビーもできる。

710627_11-3.jpg 宴会や婚礼の予約も担当している米田さん=左写真=は、13年前から働いているベテランスタッフ。「ホテル最上階の7階にあるスカイチャペルは、正面が全面ガラス張りで、季節ごとの自然に囲まれた非日常感が味わえますよ」

 ホテル業界では、従来の団体旅行客中心から、少人数や個人での旅行に客層が変わっているという。卒業の記念旅行、中高年夫婦の記念旅行、女性同士のエステ旅行なども多いとか。「ホテルには森の中に17棟のコテージが散在しており、夜は満天の星空を鑑賞し、朝は小鳥のさえずりで起きるという体験ができます。また7棟あるペットコテージは、季節のよいころはキャンセル待ち状態になるほどの人気です」と杉岡さん。

 コテージを含めて全81室、最大320人まで収容できる。杉岡さんは「ホテルに泊まりに行くのでなく、遊びに行く感覚で気軽にご利用頂けるよう、スタッフ一同笑顔でお待ちしています」と語った。

2017年6月10日付701号17面から

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