伊賀市議会6月定例会の予算常任委員会は16日、現庁舎を複合施設にする改修経費を含んだ1億9554万円増額の一般会計補正予算案に対し、賛成多数で可決すべきものとした。4度目の提案となる岡本栄市長は複合施設の機能について再考の可能性を示唆する一方、建物を利活用し残すという方針は崩さなかった。

 予算委では庁舎改修経費に対する質疑が集中。「市民には建物を解体しろという意見も含まれている」との問いに、岡本市長は「(公共施設)最適化計画の中で複合施設として利用するということは既にある話。スケジュール的に新築はあり得ない」と答えた。改修後の使途は「「組み合わせはゼロベース」「皆さんの意見を尊重し、一緒に考えるのが一番の方法」などと柔軟な姿勢を示し、計画実施への理解を求めた。
 市役所移転後の現庁舎地をにぎわいの核とするための行政案は、築後50年以上経つ現庁舎の文化的価値を生かして図書館や大手コーヒーチェーン、国際忍者研修センターなどの複合施設に改修する計画。市は補正予算に国の交付金申請で新たに必要になった費用対効果を分析する資料作成に業務委託料約498万円と、基本計画と基本設計、実施設計を一括発注する業務委託経費5238万円の計5736万円を計上している。
 討論では複数の議員から改修経費に対して「疑義が残る」などの意見が出たが、22人中21人が賛成した。議会内では定例会最終日の26日に予算の一部を削除する修正案を提出する動きがある。